(ニュースから)京都の公衆トイレ“想定外の汚れ方” 訪日客の「爆買い」はありがたいが
京都の公衆トイレ“想定外の汚れ方” 訪日客の「爆買い」はうれしいけれど… (1/6ページ) – SankeiBiz(サンケイビズ)
http://www.sankeibiz.jp/econome/news/150809/ecc1508090702004-n1.htm
昨年1年間の外国人宿泊客数は183万人で、前年を70万人近く上回り過去最多となった京都市。米大手旅行雑誌「トラベル+レジャー」で世界の人気観光都市第1位に2年連続で選ばれ、名実ともに世界から認められた国際観光都市が、人間の生理現象に絡む困難な問題に直面している。
中国人をはじめとする海外からの観光客によるとみられる公衆トイレの使い方をめぐるトラブルだ。トイレのマナーが国によって異なるためか、思いも寄らぬ汚れ方をしているケースが観光地で後を絶たないのだ。東京五輪が開かれる2020(平成32)年に向け、さらなる外国人観光客の増加を目指す京都市。トイレ問題を解決すべき課題と位置づけ、正しい使い方を伝える異例のステッカーを作成、公衆トイレに張り出すなど対応に追われている。
「あり得ない汚れ方」
京都市内の公衆トイレは今、どんな汚れ方をしているのか。
京都市まち美化推進課によると、和式のトイレでは逆向きにかがんで用を足すケース、洋式のトイレでも、便座に足を乗せて用を足したり、便器の外に“誤爆”したりするケースがみられるという。
当然、便座は土足で汚れ、個室内は凄まじい異臭を放つ。
「和式トイレの使い方が分からないというのはまだ理解できる。しかし、洋式トイレでも汚されるとはどういうことかよく分からない」と担当者は話す。
このほか、使用済みのトイレットペーパーをトイレに流さずに、備え付けのごみ箱に捨てるケースも目立つ。中国や韓国では、下水設備と紙質の問題から、トイレットペーパーをトイレに流す習慣はなく、備え付けのごみ箱に捨てることが多い。同課の担当者は「そうした国々の観光客が、自国のやり方でそのまま使うのではないか」と話す。
こういう使い方をされると、後に入った観光客は不快な上、使いにくく、清掃もしづらい。清掃を委託している業者からも「ちょっと考えられない汚れ方をしているときがある」などと苦情が寄せられることがある。
“爆買い”はありがたいが…
近年、世界各地で観光客が絡むトラブルが報じられるのは、著しい経済発展を遂げた中国人の観光客が多い。
日本では“爆買い”で経済効果に寄与してくれる一方、床に唾を吐く▽並ばない▽大声で騒ぐ▽陳列商品を触ったり、粗雑に扱ったりする-といったマナーやモラルに絡むトラブルが頻発。トイレの使い方をめぐっても、「排泄物を流さない」「便器の外に飛び散っている」「異臭がすごい」といった困惑の声がインターネット上で飛び交う。
京都市まち美化推進課によると、市内の公衆トイレが汚されるケースが目立つようになってきたのはここ数年のことだ。
中国のインターネット検索最大手「百度(バイドゥ)」日本法人と業務提携した公益財団法人京都文化交流コンベンションビューロー(KCB)によると、中国では京都人気が年々高まっている。平成26年4~12月に京都市内の主要25ホテルに宿泊した外国人の前年同期からの増加数は中国が3万3435人増で1位になった。
トイレ問題を引き起こしているのはやはり、中国人観光客が多いのかもしれない。
(一定期間が過ぎると消えてしまう有用なニュースを掲載しています。)