2015年4月3日、「国家戦略特別区域法及び構造改革特別区域法の一部を改正する法律案」が閣議決定されました。
4月24日に国会で審議入りして6月2日に衆議院でスピード可決され、7月8日には参議院でも可決されました。
この法案は、2014年11月時点で衆議院において審議入りしたものの、衆議院の解散総選挙に伴い廃案となっていたものです。
その後、安倍首相は衆議院選挙勝利後の財界の新年会で、改正案をパワーアップさせて国会に再提出すると挨拶していましたが、事実そのようになりました。
この改正案も『偽装移民法案』であり、入管法の改正(改悪)を更に過激にした移民法案であると批判されています。
入管法改正の内容
新たな在留資格として「高度専門職第1号」が創設されました。
高度人材として審査にパスした人に与えられるこの資格の在留期間は5年で、更に3年以上経ったら申請によって「高度専門職2号」に移行できます。高度専門職2号の在留期間は何と『無期限』です。
そして今までは原則10年の日本居住が必要だった永住許可申請が、高度人材については5年に短縮されました。
高度人材として認定されれば、扶養家族(配偶者・子供)を呼び寄せることが出来るなど、様々な特権に浴することが出来るのです。
偽装移民法案1:入管法の改正
入管法という言葉はご存知の方がほとんどだと思いますが、正式名称は「出入国管理及び難民認定法」と言います。
2014年3月に「出入国管理及び難民認定法の一部を改正する法律案」が閣議決定され、5月に衆議院で可決、6月に参議院で可決され、2015年4月1日から施行されました。
このニュースをご存知だった方はいらっしゃるでしょうか?
一部有識者の方々が『偽装移民法案』であると看破して批判するこの法案は、詳細内容がマスコミで報道されることもなく、大多数の国民が知らないうちに可決され、施行されたのです。