竹中平蔵「老後の生活を国は支えません。自分でお金を貯めて備えてください」
小泉政権において格差拡大とグローバリズム化を担い、人材派遣大手のパソナ会長に就任した竹中平蔵氏が語る。
「年金というのは、生きるリスクに対してかける保険。90歳まで生きるつもりでそこまでのお金を貯めていたけど、100歳まで生きちゃったというリスクにかける保険です。」
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「賢人論。」第13回竹中平蔵氏(中編)|みんなの介護ニュース
http://www.minnanokaigo.com/news/special/heizotakenaka2/page2/
年金というのは、生きるリスクに対してかける保険
「90歳まで生きるつもりでそこまでのお金を貯めていたけど、100歳まで生きちゃった」というリスクにかける保険です。
65歳から全員に年金給付していたら、実は消費税を30%にしてもダメなんですよ。これはもう明らかなこと。でも年金給付年齢を引き上げるとか、消費税増税を言い出すと、「弱者切り捨てだ」と世論がパニックになってしまって。
そもそも日本人は、社会保障に対して誤解をもっています。自分が90歳まで生きると思ったら、90歳まで生きる分のお金を自分で貯めておかないとダメなんですよ。保険は不測の事態に備えるものなんですから。
今の日本の問題は、年を取ったら国が支えてくれると思い込んでいることです。そんなことあり得ないんですよ。90歳、100歳まで生きたいんだったら、自分で貯めておく。それがイヤで、国に面倒をみて欲しいんだったら、スウェーデンみたいに若い時に自分の稼ぎの3分の2を国に渡すことです。
例えば年収1,000万円もらっているような、わりと高給取りなサラリーマンだとします。そのうちの600何十万を国に渡せますか?そういう国に住みたいですか?ということです。でもそうしないと、今多くの人が思っている、年をとったら国が面倒を見てくれるというような仕組みはできません。保険料にしても税金にしても、誰かがどこかで払っているお金。天から降ってくることはないんです。
極論ではなく、常識的な話だと思うんですが、日本は常識を言うとバッシングされたりするんですよね。
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