(ニュースから)慰安婦問題は北の拉致事件覆い隠す謀略 加害者を被害者にすり替える「深い闇」
北朝鮮による拉致問題が軽視される一方で、慰安婦問題は喧伝された。河野洋平官房長官談話が出されたのは1993(平成5)年8月。横田めぐみさんの拉致事件が国会で取り上げられ、一般に認知されるのは97(平成9)年1月のことだ。
13歳で拉致されためぐみさんの事件を打ち消すかのように、12歳で強制連行され、慰安婦にされたという話が広められた。韓国の慰安婦支援団体「韓国挺身隊問題対策協議会」(挺対協)は、韓国治安当局が「北朝鮮工作機関と連携し、北朝鮮の利益を代弁する親北団体」として監視してきた団体だという(産経新聞『歴史戦 第2部 慰安婦問題の原点(4)』、2014年5月24日より)。
他方、1990(平成2)年9月に、自民党の金丸信元副総裁と社会党の田辺誠副委員長らが北朝鮮を訪問し、金日成主席に会って以来、北朝鮮との国交正常化、それに伴う補償が取り沙汰されるようになった。人道支援と称して米などの食料支援が盛んに行われた。
慰安婦問題に熱心に取り組んだ人脈は、拉致問題に消極的もしくは冷淡な人脈とぴたりと重なる。その多くは北朝鮮との関わりも深い。朝日新聞も同様ではないのか。
朝日は99(平成11)年8月31日付社説に「日朝国交正常化交渉には、日本人拉致疑惑をはじめ、障害がいくつもある」と書いた。めぐみさんの父、横田滋さんはこれで親の代から購読していた朝日を止めたという。
2002(平成14)年9月17日、小泉純一郎首相が訪朝し、金正日総書記が拉致を認める一方、めぐみさんら拉致被害者8人の「死亡」が説明された(北朝鮮が出してきた『死亡確認書』などの文書は捏造や改ざんの疑いが多々あった)。
翌日付の朝日は1面に木村伊量政治部長(現社長)名で「痛ましい歴史、直視して」と題して、「冷静さを失っては歴史は後戻りするだけである。(中略)北朝鮮との間に残された戦後処理問題を解決し、大局的見地に立って関係を正常化することが、日本の国益にも北東アジアの安定にも資する」と書いた。天声人語は「北東アジアの安定という政治目標の前に拉致問題はかすんでしまう」とまで書いた。慰安婦問題への取り組みとは対照的だ。
慰安婦問題は「強制連行」を捏造し、喧伝することで、現在進行形の北朝鮮の拉致事件という共産主義の蛮行を覆い隠すための謀略と考えた方がいい。被害者を加害者に変え、加害者を被害者にすり替える。ここに朝日新聞が結果とはいえ、関わった。慰安婦報道の本質はここにある。
「深い闇」の解明が待たれる。
【突破する日本】慰安婦問題は北の拉致事件覆い隠す謀略 加害者を被害者にすり替える「深い闇」 (1/2ページ) – 政治・社会 – ZAKZAK
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