(ニュースから)中国人女性の甘い罠 「新型おいはぎ」が東京・新橋で急増中
【衝撃事件の核心】中国人女性?の甘い罠 「新型おいはぎ」が東京・新橋で急増中(1/3ページ) – 産経ニュース
http://www.sankei.com/affairs/news/151016/afr1510160012-n1.html
「サラリーマンの聖地」と呼ばれる東京・新橋で、泥酔した男性に対する新手の被害が急増している。中国人とみられる女性が色仕掛けで酔客をだまし、記憶のないうちにクレジットカードで精算させる手口だ。やっかいなのは被害者が酔いすぎて細かい経緯が思い出せず、事件捜査がしづらいこと。警視庁は「新型おいはぎ」と名付けて警戒を強めている。(加藤園子)
■標的は40~50代、出張社員も被害
「お兄さん。もう一軒、もう一軒」
ひとりで歩く酔客に中国人らしい女性が顔と体を寄せ、店に誘う。気分の良くなった男性がふらふらと女性について歩き出すと、2人は密着しながら路地に入って細い道を抜け、ぐるりと回って似た景色を通る。男性がどこをどう歩いたか忘れたころにスナックに到着し、さらに強い酒を進められる。支払いでクレジットカードを預けたら、後日とんでもない請求額が-。
新橋地区を管轄する警視庁愛宕署には、最近こんな相談が頻繁に舞い込んでくる。同署などによると、新橋地区でカード不正利用の被害相談は今年8月末までで約156件。昨年同期は45件で、3倍以上も増加した。被害者は40~50代が多く、出張で来た会社員も目立つ。
誘い込むのは中国系のスナックのほか、性的サービスをうたったマッサージ店、レンタルルームなどもある。
■捜査のカベ「どの店か覚えていない」
被害額は10万円程度のものもあるが、請求額と関係なく何度も勝手にカードを切られ数十万円にのぼる場合もある。
女性がコンビニのATM(現金自動預払機)に誘導して現金を下ろさせるうえ、ATMの画面をのぞき見て暗証番号を記憶し後で勝手に引き出したり、金額を指定する際に脇から「0」のボタンを押して1桁多い額を引き出させようとしたりするケースもあるという。ただATMでも女性が親しく密着してくるため、被害者はうれしそうに応じるだけ。女性がそんな悪事を働いていることには気付かない。
有り金を根こそぎ吸い取るような悪質さから、同署ではこれらを「追いはぎ」と呼んで警戒している。
後になって被害に気付き慌てて警察に相談するが、多くの被害者が決まって言うのは、「どの店か覚えていない…」。酔って記憶力が低くなっているうえ、女性があえて遠回りしながら店に案内するので思い出せないのだという。
クレジットカードの決済端末は持ち運び可能なので、カード利用明細から店を特定することもできない。「店がわからないのは最大の壁。捜査しようにも始まらない」と捜査関係者も頭を悩ます。
■条例もすり抜け…「一筋縄ではいかず」
都内の料金トラブルをめぐっては、これまで新宿区歌舞伎町の「ぼったくり」が大きな問題とされてきた。客引きが「飲み放題3千円」などと誘いながら、サービス料などを加えて高額を請求し、脅し文句を浴びせるなどして払わせる手口だった。警視庁は都ぼったくり防止条例に違反するとして取り締まりを強化してきた。
一方の追いはぎは、同条例で禁じている「料金について著しく低廉であると誤認させる事項の告知」や「乱暴な言動を交えての取立て」などはしていないとみられ、「同じ繁華街対策でも一筋縄ではいかない」(警視庁幹部)ようだ。
警視庁は被害者の記憶に頼れない分、防犯カメラの映像などから客観的な証拠を集め、追いはぎの実態解明に本腰を入れている。警視庁幹部は、「新橋で飲んでいるのは真面目に働くサラリーマン。会社も家庭も支える彼らの被害を聞くのはやりきれない」と憤り、「サラリーマンの聖地を守るため早急に対策を行っていく」と話している。
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