(ニュースから)「朝鮮総連ビル」転売 資本金300万円の企業が40億円捻出の不可解さ

 うさんくさいにおいがプンプンする。東京・千代田区の「朝鮮総連」(在日本朝鮮人総連合会)中央本部の売却問題。高松市の不動産会社「マルナカホールディングス」が競売で22億円で落札した本部の土地・建物を、山形・酒田市の倉庫会社「グリーンフォーリスト」に転売することが分かったのだ。

 グ社は朝鮮総連と賃貸契約を結び、朝鮮総連は、立ち退きを回避できる見込みになった。購入した不動産の転売、賃貸は珍しくないが、転売額は40億円以上とみられている。ところが、登記簿によると、グ社の資本金は300万円。従業員は3人で、年商は約2000万円だ。どうやって40億円もの巨額の資金を用意できたのかナゾだ。

 グ社の本社は、日本海に面した倉庫街の一角にあるが、電話はつながらない。一部報道によると、マルナカとグ社の橋渡し役を務めたのは、香川で不動産業を営む山内俊夫・元参院議員というが、資金の出どころについては口を閉ざしたままだ。

 総連絡みの不可解な不動産売却はまだある。総連系の企業が所有し、一時、総連ビルから立ち退き後の中央本部の移転先として取り沙汰された東京・文京区の「朝鮮出版会館ビル」(地上13階・地下1階)が今月、大阪市南船場の不動産業「ラシュール」に売却されていたことだ。

 本部移転ナシとみた総連が何らかの理由で売ったとみられているが、この会社もまた、登記簿をみると、資本金は300万円だ。信用調査会社によると、13年7月期の売上高は3000万円。会館ビルは土地代だけで10億円は下らない。建物を合わせれば20億円近いだろう。これまた資金の出どころがナゾだ。

 ラ社に購入目的や資金について聞くと、「取得は開発するため。(資金の)詳しいことは分からない」と答えた。

「総連絡みの不動産売買に銀行が融資するのはまず考えられない。総連の関連企業などがカネを捻出していると考えるのが自然だろう」(警察ジャーナリスト)

 北朝鮮の動向に敏感な安倍官邸が静観しているのも不思議だ。イスラム国テロなどでそれどころじゃないのだろうが、この問題のウラは深そうだ。
(日刊ゲンダイ)

「朝鮮総連ビル」転売 資本金300万円の企業が40億円捻出の不可解さ – ライブドアニュース
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