(ニュースから)日本国内に“中国自治区” 直面する危機に対策急務 河添恵子氏
ビジネスを“隠れみの”にした、中国の世界侵略の実態を暴いた『だから中国は日本の農地を買いにやって来る TPPのためのレポート』が注目されている。読者は北米やアジア、欧州・北極圏だけでなく、日本までもが、すでに中国の手中に落ちているという現実を目の当たりにし、戦慄する。著者のノンフィクション作家、河添恵子氏に、日本人の目の前に迫る危機について聞いた。 (文・福田哲士 写真・大山実)
──産経新聞出版から出した『中国人の世界乗っ取り計画』(2010年)、『豹変した中国人がアメリカをボロボロにした』(11年)に続く3冊目で、自身の中国報道の集大成ですが
「これまで世界中を取材し、至るところでその地を乗っ取っていく中国人を目の当たりにしてきました。中国共産党の目標は、中華思想で世界のルールを塗り替えることですが、資源や先端技術の奪取など、あの手この手で世界侵略を進めてきました。危険だからこそ、書籍で警告してきました」
──具体的には、中国はどのように世界を侵略しているのでしょうか
「例えば、米国最大手の豚肉生産企業のスミスフィールド・フーズ社が中国企業に買収されました。米国産の名を借りた、中国系企業の豚肉が日本に輸入されるわけです。チャイナフリーのつもりでも、今後はTPP加盟国の国籍に“化けた”中国系企業の食料品がいろいろと入ってくるかもしれません」
──強硬な対外拡張路線でアジア各国と対立を深めた中国は、世界から孤立しているのではないですか
「アメリカ側からみると、孤立しているようにみえますが、実は違う。英国のエリザベス女王が、国家元首でもない李克強首相とあえて会見したように、中国はEU主要国で経済的に大きなウェイトを占めています。孤立どころか、最重要国の一つです」
──これからの中国はどこを狙ってくるのでしょうか
「中国は金銭外交で、アフリカ諸国を“植民地化”しています。習近平国家主席が最近、アルゼンチンやキューバを訪問したことでも分かるように、中国共産党の狙いは反米国家を取り込むこと。アメリカと日米安保が、習政権の“敵”だからです」
──中国に対して、今後、日本はどう対処すればいいのでしょうか
「北海道や九州など、全国各地の広大な土地が中国資本に買い占められています。この本でも、その実例を示しています。一部の方々とはいえ、ようやく危機感を抱き始めていますが、国や地方行政の対策が後手後手に回っていることが問題なのです。さらに移民の受け入れに舵を切れば、国内に“中国自治区”が点在していきます。日本が中国との距離を置き、経済的にも軍事的にも強くなることが、中国の野望から身を守る唯一の方法だと考えます」
──読者へメッセージをお願いします
「講演で地方に行くことも多いのですが、私の話を聞きにきてくれる方々は、すでに危機感を抱いている人たちなのです。それでも、中国の狙いを知って、驚かれる人も多いぐらい。まずは、この本を読んで、その実情を少しでも知っていただければと思います。決して自分たちの街は安心だなどと思わないでください。これは日本全体が直面している危機なのです」
【BOOK】日本国内に“中国自治区” 直面する危機に対策急務 河添恵子氏 (1/2ページ) – 政治・社会 – ZAKZAK
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