(ニュースから)ドナルド・トランプ氏が日本への強硬姿勢を宣言 ケネディ氏も批判

ドナルド・トランプ氏が日本への強硬姿勢を宣言 ケネディ氏も批判 – ライブドアニュース
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ニューヨーク(CNN) 2016年の米大統領選挙に向けた共和党候補者の指名争いで首位に立つ不動産王ドナルド・トランプ氏が19日、CNNのインタビューに応じ、米民主党のヒラリー・クリントン前国務長官や共和党のジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事をやり玉に挙げた。外交問題では日本や中国に強硬姿勢で臨むと宣言。キャロライン・ケネディ駐日大使にも矛先を向けている。

トランプ氏は大統領に就任した場合の外交政策について、国際貿易交渉に著名投資家のカール・アイカーン氏やヘンリー・クラビス氏ら実業家を起用する意向を示し、その方が外交官よりもいい仕事ができると主張した。中国やメキシコ、日本に対しては強硬姿勢で臨むとも表明した。

特に中国や日本との交渉はアイカーン氏に当たらせる意向だといい、駐日米国大使にはケネディ氏よりもアイカーン氏の方がふさわしいと主張。「ケネディ氏はとてもいい人だし娘も気に入っている。だが日本では仕事のやり方さえ分かっていない」と批判している。

トランプ氏はCNNとORCの最新世論調査で、支持率トップのクリントン氏との差をわずか6ポイントまで縮めた。これについてトランプ氏はインタビューの冒頭で、クリントン氏の私用メール使用問題は「選挙にとっても壊滅的だが、最大の問題は選挙じゃない。刑事事件になることが彼女にとっての最大の問題だ」と指摘した。

移民問題を巡っては、たとえ不法移民の子どもであっても米国で生まれれば米国籍を取得できる現行の措置を撤回すべきだとする主張を崩さなかった。こうした発言でヒスパニック系有権者の共和党離れが懸念されていることについても、「私は正しいことをしなければならない」と意に介さない様子。

ニューヨーク市中心部のトランプタワーで行われたインタビューの最中に、ロビーにいた見物人が「あんたにはラテン系の票は取れない。ラテン系(の有権者)には好かれない」と声を上げる一幕もあった。

軍事戦略に関しては、他の候補と違ってトランプ氏には助言を受けられる専門家が付いていない問題も指摘されている。しかしトランプ氏は、CNNなどの番組を見たり、ニューヨーク・タイムズやウォール・ストリート・ジャーナルといった新聞を読んでいれば、「短時間に非常に多くの情報が得られる」と反論した。

さらに、世論調査で他候補を大きく上回る支持率を確保していることを念頭に、「経済問題ではほかの誰よりもずっと上を行っている。それだけでなく、軍事やISIS(過激派組織「イラク・シリア・イスラム国」)の問題でも他候補を引き離している」と強調。「ものすごく強く、誰にも手が出せないような軍隊を作ってみせる」と豪語した。

返す刀でブッシュ氏にも言及。同氏には顧問団が付いているかもしれないが「非常に非活動的」だとこきおろし、自分のように素早い動きはできないと言い切った上で、「長生きしたいのならそれも結構。だが彼はとにかく非活動的」と繰り返した。

CNNの司会者クリス・クオモ氏は、来月訪米予定のローマ・カトリック教会のフランシスコ法王にも話を向け、もし法王と会談する機会があって、資本主義は有害だと説かれたら、という仮定の質問をした。これに対してトランプ氏は、「ISISはバチカンに侵攻して占拠したがっている。聞いたことがあるだろう。イタリアに行くことが彼らの夢だ」と言い放ってクオモ氏を唖然(あぜん)とさせた。

この発言について、法王に対する脅しかとクオモ氏に重ねて尋ねられると、「法王が恐れるのは神だけかもしれない。だが現実に目を向けると、資本主義が役に立つよう願った方がいい。今の我々にはそれしかない」と切り返した。

ただ、フランシスコ法王本人には好感を持っているとも述べ、「法王のことは非常に尊敬している」と強調。法王が資本主義に反対しているとは思えないとの見方も示している。

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