(ニュースから)報ステの誤報道「フェアな姿勢とは言いがたい」

報ステの誤報道「フェアな姿勢とは言いがたい」 : カルチャー : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
http://www.yomiuri.co.jp/culture/20150209-OYT1T50071.html?from=ytop_main5

 テレビ朝日のニュース番組「報道ステーション」が、九州電力川内せんだい原発の安全審査に関して誤った報道をした問題で、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会(川端和治委員長)は9日、「客観性と正確性を欠き、放送倫理に違反している」などとする意見を公表した。

 意見によると、昨年9月10日放送の同番組では、記者会見した原子力規制委員会の田中俊一委員長と記者との質疑応答を紹介。その際、竜巻の審査基準についての発言を火山の基準と取り違え、周辺火山に対する安全審査基準の修正を示唆したと誤って報じた。また、田中委員長が、記者の質問に対して回答を拒んだと受け取れる編集をした。

 原因として、複数のスタッフによる分業体制の中、会見のメモ起こしの不備など、作業全体を見渡してチェックする機能が働かなかった点などを指摘。「やむを得なかったと斟酌しんしゃくすべき事情は見当たらない」「フェアな報道姿勢とは言いがたい」とした。一方、「『故意』や『恣意しい的・作為的な編集』は確認されなかった」とした。

 今回の意見に対し、テレビ朝日広報部は「今回の決定の内容を真摯しんしに受け止め、今後も正確で公平・公正な報道に努めてまいります」とのコメントを発表した。

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